コラム

私の遠野物語

営業部

 私は昨年の10月、遠野に初訪問しました。遠野は東京駅からはやぶさに乗り、2時間半で新花巻駅、そこから、高速で約40分。思ったよりも東京から近いです。昼の14時に本社を出発し、19時半には遠野事業所に到着しました。
 初日の夜に遠野事業所のメンバーがジンギスカンを囲む親睦会を開いてくださいました。遠野のジンギスカンは肉厚で柔らかく、淡白な味わいのなかに確かなうま味も感じられ、遠野で食べたジンギスカンは人生で一番美味しいジンギスカンでした。ジンギスカン鍋が山型な理由を知っていますか?傾斜部分で焼いたジンギスカンの油を山のすそ部分で焼く野菜に吸わせるのです。この野菜がまた絶品でした。
 二日目の昼、車で遠野市内を回りました。遠野の空は高く、空気が澄んでいます。遠野は日本でも有数のホップ生産地です。収穫を終え、朽ち果てたホップ畑が遠野の長い冬を予見させ、秋の終わりを感じました。季節の変わり目はいつでも寂しいですね。地元田舎の情景を思い出し、遠野でセンチメンタルな気分になりました。現地で遠野ビールは呑みませんでしたが、実は、横浜赤レンガで開催されたオクトーバーフェストで遠野ビールに舌鼓をうったことがあります。遠野はホップも絶品です。
 遠野出張から約1年、今の情勢下では遠野へ行くことは難しいです。また、遠野から東京へ来ていただくことも難しいでしょう。同じ目標へ邁進する仲間に会えないことは寂しいですが、1年前に共有した遠野の空気を忘れずに、場所は違えど、この危機を共に乗り越えていきたいです。
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