コラム

読み聞かせで親子の時間を・・・

総務部

 デジタル機器は大変便利ですし、仕事にはなくてはならないものですが、小さな子供が使う場合は注意が必要ですね。
 先日電車に乗っていてお子さん連れの親子が私の斜め前に座りました。子供は二人とも4~5歳くらいだと思いますが、最初は持っていたいくつかの玩具で子供同士で遊んでいました。しばらくすると飽きちゃいますよね。お母さんたちは段取り通りという感じで、今度はスマートフォンをお子さんに与えました。子供も手なれた感じでいじっています。簡単なゲームのようなのですが、子供たちは夢中になっています。その子たちの顔を見て驚きました。瞬きをしないんです。それに気づいたら、私はそこから目が離せなくなってしまいました。(私も瞬きしていなかったかも!?)
 そして、今年の四月、信州大学の学長の山沢清人さんが入学式で新入生に語った言葉を思い出しました。『スマホやめますか、それとも信大生やめますか』と呼びかけられたそうです。
 これはスマートフォンやインターネットなどに依存してしまうと、普段の生活でも、脳が情報を取り込むときに、デジタルな世界に特有なものしか受け取れなってしまう、つまり脳の脳としての働きが限定的になってしまい、全体として脳の働きが低下してしまうそうです。
 高校生のスマホを始めとしたデジタル機器の利用時間は、男子が4時間(!?)、女子が7時間(!!?)、これではネット依存傾向の学生が増えてしまうのも当たり前です。こんな現実を信州大学の学長さんは憂慮されて、先ほどの言葉をおっしゃったのでしょう。
 みなさんは小さな頃、絵本の読み聞かせをしてもらったことはありますか?当社も最近は絵本のお仕事が増えて本当にありがたいですし、内容が素敵なものも多いです。
 小さなお子さんがいらっしゃる方は、お子さんが眠りに着く少し前になったら、テレビ、コンピュータ、スマートフォンなど電子メディアから離れ、絵本や童話の読み聞かせをしてあげてください。言葉を覚えたり、聞く力も身に付きますが、やさしさや勇気、自然などをテーマにしたものを選べば、人間として大切なことが心の深いところに届きます。愛情のかよう親子の至福の時間となりますね。(総務 萩原いづみ)
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