コラム

コロナ禍だからこそできた事

製造部

1年以上コロナ禍の状態が続き、
明るい話題が少ないご時世ですが、
こんなコロナ禍だからこそ、
人生が好転した事例が我が家に起こりました。

それは、コロナ禍の真っただ中に引っ越しをした事です。

今回は我が家のちょっとした奮闘記をコラムに記したいと思います。


元々マンションに家族5人で生活をしており、
子供たちが大きくなるにつれて
家の中が手狭に感じていました。

数年後には一軒家に住み替えたいと考えていましたが、
1度目の緊急事態宣言で事態は一変します。

学校が休校となり、
外に出られない状態が続き、
兄弟喧嘩は絶えず、
妻もストレスが溜まり、
怒鳴り声と怒号が飛び交って
家庭内の雰囲気がどんどん悪くなっていきました。

それなりに快適だと思っていた我が家は、
もう限界の狭さなのだと思い知らされ、
人生設計を前倒しせざるを得ない状況に追い込まれました。


そこで急遽家族会議を開いて、みんなの希望を聞いてみました。

・転校したくないから今住んでいるエリアがいい
・駅から徒歩10分圏内がいい
・新築もしくは築浅
・自分の部屋が欲しい
・バーベキューやプールができるくらいの広さの庭が欲しい
・年内には引っ越ししたい

というように、家族の総意はそれなりにハードルが高いものでした。


新築は経済的に厳しいし、
全てを叶えるのは難しいだろうなと思いながら、
週末に、散歩がてら近所の不動産屋を訪ねて、
売りに出されたばかりの物件を内見させて貰いました。

建物は新しいし、庭はあるし、
住んでいるマンションから徒歩5分くらいの場所で、
ほぼ前述した条件を満たしていたという事もあり、
一家で一目惚れしてしまいました。

ただ、入手するには色々と条件が厳しい物件だったので、
当時は諦めざるを得ず、週末に物件を見て回る生活が始まります。

午前中に物件を見て、
ランチをテイクアウトして、食べながら内見した物件の意見を家族で言い合う日々は、
コロナ禍でどこにも連れて行ってあげられていなかったので、
それなりに楽しめましたが、
なかなか良い物件に出会えませんでした。


そんな生活を一か月ほど続けて、
少し飽き始めた頃、
不動産屋の担当者から連絡があり、最初に見た物件が値下げをする事を教えてくれました。

家族全員、最初の物件が一番気に入っていたので、
資金計画のシミュレーションをしてもらったところ
今住んでいるマンションがローンを完済できた上に、
頭金を捻出できるくらいの金額で売却しないと
契約できない事が判明しました。

更に、手付金を払って予約したとしても、
期限はあるし、二重ローンは組めないので、
マンションが一か月以内に売却できないと契約する事ができず、
手付金が無駄になってしまうとの事。

予約する事は諦めましたが、
希望の物件が売れる前にマンションを売却しなければならないというタイムリミットはあるし、
タイミングが悪ければ、最悪の場合マンションは売れても住む所がなく、
引っ越し先が見つかるまで賃貸を借りなければならないというリスクがあり、
どうしたらいいのか悩みに悩みました。

親戚からも友人からも焦って判断すると良くないし
もっと他の物件を見てから決めたらどうかと反対されましたが、
希望のエリアは開発が進んでいて、
もう駅近で一軒家が建てられるスペースはほぼない状態だし、
何よりも早く引っ越したい気持ちが勝ってしまい、
家族の希望を叶えるのはこの物件しかないと一大決心し
マンションを売り出す賭けに出ました。


すると、心配とは裏腹に、
内見希望の問い合わせが殺到し、
あれよあれよという間に、契約したいという方が現れてくれて、
無事、家を買う事ができました。

初めて不動産屋を訪れてから、
3か月弱で不動産の売買が成立できたのは
自粛期間が長引き、
自分の居住空間を見直す人が増えて、
中古物件の売買が活発になっていたからこそできた事だと思います。

私も含め、売主さんも買い主さんもコロナ禍が原因で引っ越しを決めており、
短期間で住み替えをしたいという共通の意志があった事が良い方向に転びました。


引っ越してからは、
家を快適空間にするにはどうすればいいのか
家族みんなで話し合って、リフォームする箇所を決めたり、
庭に植えてあった木や花は引っこ抜いたり、
レンガで花壇を作って球根を植えたりして過ごし、
外出できなくても、退屈しない週末を過ごす事ができました。

夏には庭にタープを貼って、
ビニールプールを設置し、バーベキューをする予定で、
子供たちも楽しみにしています。

何よりも兄弟喧嘩が減り、
妻の怒号を聞く機会が随分と少なくなった事が本当に良かったです。


昨今の状況下で生活を充実させるには、
家の中で快適に過ごすか、
アウトドア等の屋外での楽しみを見つけるしかないように思います。

現在3度目の緊急事態宣言の真っただ中にあり、
依然予断を許さない厳しい状況が続いていますが、
人との接触が少ない楽しみ方を見つけて、
みんなで協力して、この逆境を乗り越えましょう。

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