コラム

平昌オリンピックに思う

総務部

メダル獲得数も史上最高、盛り上がりを見せた平昌オリンピックが終わりました。
さまざまなシーンが蘇りますが、女子のスケート、とりわけパシュートの金メダルはとても印象的でした。
決勝の相手オランダの3選手は全員メダリスト、日本はその時点では高木美帆さんのみがメダリストでした。それぞれのタイムをそのまま足せば、当然オランダチームの勝ちですが、日本選手は年間300日以上合宿生活を送り、隊列交代を科学的なデータも取り入れながら練習を重ねた努力の賜物だったということはみなさんもご存知のことと思います。前後の選手の間隔は十数センチという近さで、手足の動きがぴたりとあっていなければ、たちまちぶつかってしまう距離です。神業に近い技術です。
この技術を携えたうえでのチームの力でした。チームの力は1+1+1は3以上のものになるということです。まさに個を越えたチーム力ですね。
そこに行き着くためには、血のにじむような練習があったことと思います。そして隊列交代の技術もさることながら、何よりも「気」を合わせることが大切と思います。一緒に暮らし、共にそれぞれのスケート技術を磨き、切磋琢磨したから、互いの気配を空気のように感じることができますし、それぞれが氷と一体になっているから自分の力以上のものが発揮できたのではないかと思います。
よくゾーンに入るという言葉を聞きますが、団体競技でそれができるというのはまた格別なことではないでしょうか。
私たちは競技生活で生きているわけではありませんが、人生のアスリートであると言うことができるのではないでしょうか。それは家族や会社などの周りの人と息を合わせ、気持ちを合わせ、ともに努力を重ね歩んでいけばすばらしい人生を歩めるということなのではないでしょうか。メダルの色は何色なるのかは分かりませんけれど、唯一のすばらしいものにしていきたいですね。(IH)

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