コラム

“one for all,all for one”

製造部

“one for all,all for one”大昔のドラマ『スクールウォーズ』でこの言葉がラグビーの精神を表す言葉だと初めて知りました。

160509日本代表 vs ウェールズ代表23-8
2013/6/15 秩父宮ラグビー場
昨年のラグビーW杯で日本代表が南アから歴史的な勝利を収めてから、もう半年以上経ちます。結果は予選プールで3勝を挙げながらベスト8に進めない初めての国という非常に惜しまれる結果となりました。しかしながら、過去7大会で1勝(1995年には今回の大会で優勝したオールブラックスと対戦し17‐145という歴史的大敗を経験)という、これまでの結果を考えれば、胸を張って誇れる内容だったと思います。サモア戦、アメリカ戦ではTV中継を見ながらあまりの強さに不思議な感覚になっていたのを思い出します。
今大会の3勝を掴み取ったのは、日本人の血を1/4持ち、これまで東海大のコーチや、サントリーサンゴリアスのヘッドコーチとして日本人の特性をよく理解したうえで、選手を徹底的に追い込み、負荷をかけまくったヘッドコーチのエディー・ジョーンズの手腕によるところがとても大きかったのだと、TVのドキュメンタリーや関連の書籍を読み、あらためて感じ入りました。

しかしながら、W杯史上に残る番狂わせを起こしたのは、試合終了直前に同点を狙えと指示したエディー・ジョーンズではなく、最後の最後はピッチで南アのフィフティーンと体を張って相対している選手の判断だったというところに感動しました。まあ、それもこれも鬼のヘッドコーチの追い込みで選手の自主性が生まれた結果ということなのでしょうが…
2019年のラグビーW杯はオリンピックに先駆けて日本で行われます。自国開催に向けて実力アップの一環として、南半球を中心とするクラブチームのリーグ戦スーパーラグビーに日本からサンウルブズとして参加し、つい先日ようやく1勝をあげました。日本代表ヘッドコーチを退任したエディーさんはイングランドのヘッドコーチに就任し、シックスネーションズというヨーロッパの大会で全勝優勝とすぐに結果をだしています。苦戦続きのサンウルブズに対しては、「頑張ったことを喜ぶという、古い日本のラグビーに戻ってしまった」と相変わらず手厳しく毒を吐きまくっています。日本代表ヘッドコーチとして、弱小国日本に勝利への哲学を叩き込んだ彼が、今度は敵チームのヘッドコーチとして、2019年のW杯でどんな関わりを見せてくれるのか、今から楽しみでしょうがありません。

ちなみに、わが萩原印刷製造部にも、エディーさんの仕事ぶりにそっくりな上司が1Fフロア奥に睨みを利かせています。エディーさんの口癖は「ハードワークね! ハードワーク!!」だったと記憶していますが、うちの上司の口癖は「頭をこねくり回して考えろ!!!」です。
自分も今後の仕事や人生で、日本代表を見習いハードワークをして、頭をこねくり回して考え“one for all,all for one”の精神で頑張っていきたい、そんな風に考えています。

余談ですがルーティンで一躍時の人となった五郎丸選手は「自分の勝利はみんなの勝利。みんなの幸せが自分の幸せ。」こんな風に意訳してました。くぅ~、格好良い~!!!!
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