コラム

2月は『遠野物語ファンタジー』の時期

制作部

自分がこのコラムを書いている2月は、遠野では『遠野物語ファンタジー』の講演時期になります。『遠野物語ファンタジー』とは何か? まず、『遠野物語』といえば全国的にも有名ですよね。1910年(明治43年)に柳田國男が発表しました。岩手県遠野市に伝わる不思議な話・怪談・生活の言い伝えを記録した本になります。柳田國男が、遠野出身の佐々木喜善から聞いた話を基にまとめています。有名な話では、

・河童の話(川に住む妖怪)
・座敷童子の話(家に幸運をもたらす子どもの霊)
・山男/山女の話
・神隠し

などなど。『遠野物語ファンタジー』は、これら遠野物語や遠野の歴史などを題材として、市民が脚本、キャスト、スタッフとして一体となる、市民参加型の演劇公演です。今年で51回目を迎えました。自分も昔、スタッフとして一時期関わったことがあります。予定が合えば、今も講演に足を運んで観劇していきます。そんな『遠野物語ファンタジー』ですが、参考までに過去の講演からいくつか演目をピックアップしてみました。あらすじを以下に記載しておきます。

・第36回『袖ヶ沢 月下の桜』
豪農・袖ヶ沢家で奉公する喜助とタカは幼い頃から恋仲で結婚を誓っていた。しかし、タカを見初めた殿様が彼女を差し出すよう命じる。喜助は「三年後に返す」という約束を取りつけ、二人は再会を願って桜を植え別れる。だが三年後、タカは戻らず、江戸の吉原に売られて花魁になったと知らされる。やがて花魁となったタカの姿を遠くから見守るしかない喜助の切ない思いが描かれる。

・第42回『目覚めよ!進尽~未だ忍峠~』
東禅寺で修行する進尽は、本来は僧でありながら夜になると寺を抜け出し、忍峠を越えて町へ遊びに行く酒好きの道楽者だった。実は進尽はムジナと人間の間に生まれた存在で、不思議な力を秘めていたが、その力を自覚せずに悪さばかりしていた。ところが、親友の利助だけはその力に気づいていた。ある日、進尽は自分の未熟さから利助に大けがを負わせてしまう。
その出来事をきっかけに、進尽は悩みながらも自分の生き方を見つめ直し、少しずつ成長していく。

・第45回『座敷わらしの白い花』
親切で人々に財を分け与える豪農・豊三郎の家には、幸運をもたらす座敷わらし「幸」が住んでいた。しかし、盗人たちが屋敷で白い蛇を殺してしまったことをきっかけに、一家は不幸に見舞われ滅びてしまう。生き残った孫娘のなつと奉公人の良守は、真吉と正吉の兄弟に引き取られるが、その後も悲しい出来事が続く。苦しみや葛藤の中で、残された人々は互いに支え合いながら、本当の家族の絆や幸せの意味に気づいていく。

以下は今年の演目とあらすじです。

・第51回『極楽を見てきた婆様』
孫娘を失った悲しみから、日に日に衰弱していく婆様。それを息子夫婦は邪魔者のように扱い、ある日山へ連れ出して谷底に落とそうとする。婆様の運命やいかに……。命の危機に直面した婆様の運命を通して、人の情や生きる意味、そして老いと幸せについて問いかける。

今回で51回を迎える市民手作りの舞台、『遠野物語ファンタジー』。コラムが出る頃には今年の講演は終わっていますが、来年は是非、足を運んで観劇してみてはいかがでしょうか。

参考、引用したサイト:
・遠野市公式ウェブサイト
https://www.city.tono.iwate.jp/index.cfm/48,0,87,html
・遠野市観光情報サイト『遠野時間』
https://tonojikan.jp/event/tonomonogatari-fantasy/
・遠野物語ファンタジー Facebook
https://www.facebook.com/tonomonogatarifantasy/?locale=ja_JP

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