コラム

小さくてかわいい!手作り豆本

営業部

趣味が高じて、自分でいろいろ本を作ってみたりするのですが、今回はちょっとかわいらしいものを作ったので、紹介したいと思います。

天地30mm左右25mmのサイズの、豆本のストラップを作りました。

皮装にしたかったので、浅草橋にあるレザークラフトショップの端切れコーナーでたくさん皮の端切れを買いました。皮の種類によって使いやすかったりそうでなかったりいろいろでした。
色はえんじが気に入っていたのですが、どうも硬くて、皮を薄くしてもなかなか表紙の板に張り付けて包むのが大変でした。
逆に鮮やかなグリーンの皮はすごく柔らかくてとても包みやすかったです。スウェードも使いやすかったのですが、ちょっと糊の跡が目立ってしまいあまりきれいに作れませんでした。

本文はよく使うクリーム系の本文用紙とクラフト用紙2種類を使いました。クラフトで作った方は何となく味が出るような雰囲気に仕上がった気がします。
花布とスピンは銀座ITOYAの製本コーナーで購入しました。寒色系と暖色系2種類あり、私は暖色系のセットにしました。

定期的にこういったものをたくさん作って、地域のイベントなどに出店したりしているのですが、初めて作品を置かせてもらったのは地元の美術館内にある小さな本屋さんでした。
ご縁があり、しばらく置かせてもらいましたところ、初めて手にしてくれたのは小学生の女の子で、かわいいね!かわいいね!と言って買っていってくれたそうです。
買ってくださった方のお顔を見れなかったのは残念ですが、嬉しそうに手にしてくれた話を聞くと、私もうれしくなります。今度はどんなものを作ろうかな、と創作意欲を掻き立てられます。

今度は本文も印刷をして、読める豆本も作ってみたいと考えています。青空文庫から好きなお話を引っ張ってきて、流し込んで面付けをする作業まで、普段はやらないことも何でも自分でやってみるのも勉強ですね。サイズが小さいので、ちょっと大変そうですが、頑張って作ってみようと思います。

ちなみに、読める豆本の専門店が会社の近くにあります。神保町にある呂古書房というお店です。国内の豆本を豊富にそろえている豆本専門店で、豆本だけではなく挿し絵本や児童書なども置いてあります。
店内に入るとガラスのショーケースにたくさんの豆本やきれいな凝った装丁の本がずらりと並んでいて、気になる本が多すぎて、どこから見ようか悩んでしまいました。
ホームページに記載されている、主な作家一覧の一番初めに武井武夫さんのお名前があるところが、手製本を趣味としている私には魅力的です。以前こちらのお店へ伺ったときは目移りしてしまい、散々迷った挙句、絵葉書を1枚買っただけで出てきてしまいました。
私もいつかこんな綺麗な本を作ってみたい、そう思える場所なので、作るときに気分が乗らなくなってしまったときは、作っててうれしかったことを思い出したり、刺激を与えてくれる、このようなお店へ行ってみたりしようと思います。

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