コラム

長崎と五島列島へ ― 教会と食と歴史を巡る旅

クロスメディア部

先日、長崎市内と五島列島(福江島)を旅してきました。

五島列島は大学時代の友人の出身地ということもあって以前から気になっていた場所。とはいえ、実際に行くのは今回が初めて。
そしてトリプル台風が来ていたにもかかわらず、2泊3日ともまさかの快晴!
暑いくらいの陽気で、思いきり旅を満喫できました。

◆ まずは「食」
1日目は長崎市内。夕食に長崎ちゃんぽんが食べたくて、地元の中華料理屋さんへ。
これが大当たりで、全員「美味しい!」と大絶賛。
長崎カステラはもちろんお土産に購入。

2日目・3日目の福江島では、グルメ尽くし。
・五島うどん(細麺でつるっとした喉ごしが抜群)
・新鮮な魚が楽しめる居酒屋
・蕎麦+五島牛の肉めしという贅沢なセット
・鬼鯖鮨

どれも本当に美味しくて、ずっと満腹状態。
「もっと食べられたらいいのに」と話しながらのグルメ三昧も楽しいひとときでした。

◆ 教会と信仰の歴史をたどる
観光では、出島(国指定史跡・出島和蘭商館跡)や海でのシュノーケリングにも参加しつつ、特に心に残ったのが教会めぐりです。

長崎・五島列島には、2018年に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産があり、教会が多く点在しています。
実は、長崎県全体で約130の教会があり、五島列島にはそのうちの約50が集中しているとのこと。

今回訪れた福江島には世界遺産に登録された教会こそありませんが、それでも見応えのある教会がしっかりありました。

訪ねたのは、五島で最も古いといわれる「堂崎天主堂」と、美しい祈りの空間「井持浦教会とルルド」。

堂崎天主堂では、潜伏キリシタンたちの暮らしぶりや信仰の歴史を詳しく知ることができる資料が展示されていて、迫害の中で信仰を守り続けた人々の思いや、孤独と向き合った日々を、静かな空間でじっくりと感じることができました。

◆ 美しい景色と静かな時間
そのほかにも、大瀬埼灯台を望む展望台に登ったり、「祈りの女神像」を見に行ったりと、自然と歴史の両方に触れられる旅になりました。

毎回の旅で感じるのは、やっぱり「行ってみないとわからないことがたくさんある」ということ。

他にも長崎スタジアムシティのスタジアムツアーに参加したり、歴史や自然に触れたりと、本当にいろいろ考えさせられる良い旅になりました。

余談ですが、「五島列島」は2016年に映画化された遠藤周作の小説『沈黙』を原作とするマーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』の舞台ともなっている場所だそうです。
また、2010年公開の映画『悪人』のロケ地として「大瀬埼灯台」は有名で、「日本の灯台50選」にも選ばれているそうです。
これらの情報は、旅行前からしっかりと「五島列島」や「隠れキリシタン」の歴史について予習してきていた友人から教えてもらい、さすがだなと感心した旅にもなりました。

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