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無料Wi-Fiスポット利用の注意点(2016年4月1日)

クロスメディア部

◎ コラム ◎ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
無料Wi-Fiスポット利用の注意点
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スマートフォンの普及率が右肩上がりの昨今、
街中に無料Wi-Fiスポットも増加してきています。

政府も、2020年のオリンピック・パラリンピックに向け、
「全国の観光地など約3万か所に無料Wi-Fiスポットを設置する」
という方針を決めました。

どこでも無料のWi-Fi環境があるということは、
訪日観光客だけでなく日本人にも大きなメリットがあります。

しかし、無料Wi-Fiスポットを利用した個人情報の不正取得、
情報漏えいも徐々に増えているようです。

ニュースで大きく取り上げられることはまだ少ないですが、

「喫茶店の無料Wi-Fiを使っていたら、Facebookのアカウントが乗っ取られた」

「空港のWi-Fiスポットからショッピングをしたら、
 クレジットカード情報が流出した」

といった事件が発生してます。

2月22日にウイルス対策ソフトメーカーのAvast Softwareが、
バルセロナの空港で不正な公衆無線LANの提供実験を行い、
その実験結果を発表してます。

空港内に、「Starbucks」「Airport_Free_Wifi_AENA」
「MWC Free WiFi」などの名称の無料Wi-Fiスポットを提供したところ、
わずか4時間で2000人以上がこのネットワークに接続。

Avastは63.5%の確率で端末やユーザーの身元を特定できたといいます。
さらに、ユーザーがアクセスしたサイトやインストールしている
アプリも特定したそうです。

このように無料Wi-Fiスポットを装った不正な環境は
簡単に作れてしまうため、このしくみを悪用して
個人情報を取得する犯罪が横行する可能性があります。

情報漏えい被害にあわないために、
無料Wi-Fiスポットを利用する際には、次の点に注意しましょう。

●提供元のわからないWi-Fiスポットは利用しない

「Free」や「Public」などは無料Wi-Fiスポットと見せかけている
不正な環境である可能性があります。

●公共施設のWi-Fiスポットでも無条件に信頼しない

公共のWi-Fiスポットでも、
暗号化の対策がされていないところがあります。

クレジットカード決済やネットバンキングなど、
重要な操作は控えた方がよいです。

●大切な情報を扱う場合は暗号化を利用する

WEPキーは単純なしくみの暗号化であるため、
きわめて簡単に通信を傍受することができます。
WPA2-PSKキーのネットワークを利用するのがおすすめです。


Wi-Fiスポットが増え、高速インターネットが
ますます身近になってきていますが、
使う側にも最低限の知識が求められるようになってきています。

今後、無料Wi-Fiを使おうと思ったときに、
思い出していただけたら幸いです。


▼参考
ITmedia「空港で不正Wi-Fiの提供実験 2000人以上が接続、
63.5%が端末や身元を特定される」
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1602/24/news065.html

萩原印刷株式会社 クロスメディア部
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