コラム

富士山

製造部

 11月に入り、めっきり朝晩も冷え込むようになってきました。
 雪国越後から上京しウン十年の私、過酷な冬の生活から逃げ出してきたはずなんですが、何故かここ数年はこれからの寒い時期が大好きです。いや、もう少し正確に言えば、寒さには弱いんですが空気が澄んで景色が綺麗に見えるこの季節が大好きなんです。
 で…その綺麗な景色の筆頭は、なんといってもダントツで「富士山」!
 たとえば東名高速の下り。大井松田インター近くで目の前にドーンと雄姿を現す富士山に思わず声を上げた方もいらっしゃるのでは。もしもまだ、冬に東名を下ったことがないという方がいましたら、騙されたと思って御殿場のアウトレット辺りまでドライブなんて如何でしょう。私の太鼓判のスポットです。
 でも、これじゃあ我慢できない富士山大好き人間の私は、年賀状用の富士山を撮るために11月から12月にもっと富士山の近くに向うのがここ数年の恒例行事になっています。まだ真っ暗なうちに自宅を出発し、新東名の駿河湾沼津SAで日の出を拝み、向かう先は富士宮市の某所。そして目的地に到着したあとは…。

171113-1  どうですかこの立派な富士山。このままただひたすら眺めるだけ…、それだけでも贅沢な時間です。
 そしてあっという間に時間が過ぎ、氷点下になる日没ころ…、

171113-2  暖をとりながら、

171113-3  満点の星空と富士山のコラボレーションを楽しみながら、一人宴で悦に浸ります。
 たまに運がよければ、こんな富士山も…。

171113-4  富士山のてっぺんから月が昇る“パール富士”と言うそうです。太陽の日没はいわゆるダイヤモンド富士と言われますが、こちらのパールはより神秘的といいますか…。身を切る寒さも忘れるくらいの感動のシーンです。
 そして翌朝。次の日もまだ暗いうちに起床し、湖畔の反対側に移動して目覚ましの熱い珈琲を飲みながら時が来るのを待ちます。そしてむかえた日の出の時間。

171113-5  これで来年の年賀状は決まりっと。青空にそびえたつ富士山も良いですが、この朝日とともに鎮座する富士山も格別な美しさかと。この富士山を見ないと私の一年は終われないほど、と言ってもいいくらいです。
 日が昇り、その後寝床を撤収した後に帰路につくわけですが、その途中に富士山を拝んだときに必ず寄るところがあります。

171113-6  富士山本宮浅間大社。澄み切った青空のもと一ノ鳥居の真ん中にこの富士山、青と赤と白の美しさには見惚れてしまいます。
 これからの季節、寒さに負けずパワーをもらいにこんな富士山を見に出掛けてみては如何でしょう。
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